エビデンスの質と推奨の強さの提示としては、様々な方法があるだろう。ほとんどのガイドラインパネルは、自身の推奨をまとめるのに文字や数字を使用している。数字や文字の使用にはかなりのばらつきがあり、エビデンスの質には文字を、推奨の強さには数字を選択している機関もあれば、その逆もある。このような表示の仕方は大きな混乱を招く可能性がある。
エビデンスの質と推奨の強さを記号表示することは、従来の混乱の影響を受けないという長所がある。その一方で、臨床医は数字や文字の使用に慣れ親しんでおり、口頭伝達に特に適していることから、多くの機関が数字や文字を使用してきたことにはそれなりの理由があるといえる。
GRADEワーキンググループでは、好ましいと考えられる記号表示を提示することを決めており、GRADEアプローチに基づいたガイドラインの利用者は、数字や文字によるエビデンスの質と推奨の強さの表示を目にすることになるだろう。
| エビデンスの質 | 記号 | 文字 |
| 高 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
A |
| 中 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
B |
| 低 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
C |
| 非常に低 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
D |
| 推奨の強さ | 記号 | 数字 |
| 介入を支持する強い推奨 | ![]() |
1 |
| 介入を支持する弱い推奨 | ![]() |
2 |
| 介入に反対する弱い推奨 | ![]() |
2 |
| 介入に反対する強い推奨 | ![]() |
1 |


